失神ゲーム 中学校 ケガ

顔面、血だらけ…

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中学２年生の夏休み前のことですが、夕方頃に中学校の先生から自宅に電話がありました。その内容は、太郎が顔を腫らして血だらけになっているので、救急車で病院に運びましたというものでした。

 

その日の太郎は、授業が終わり学校から出たあと、また学校に戻ってきたようでしたが、太郎がそのような状態だったため、先生たちは、詳しく状況を聞かずにとりあえず病院へ連れて行ったようでした。

 

その連絡を受けた妻は、とりあえず病院へ行きました。すると、ビックリするくらい顔半分が腫れ上がっており、結局８針も縫うキズを負っていました。

 

ただ、太郎の意識はハッキリしていたため、先生や妻が太郎に事情を聞いたところ、友達のＡ君と二人で遊んでいたとき、急に意識を失って倒れてしまったということでした。その友達と遊んでいた場所は、中学校から近かったので、太郎の意識が戻ってから、Ａ君が中学校に連れて行ってくれたというようでした。ちなみに、中学校の先生たちが、Ａ君に事情を聞いても、太郎と全く同じことを言っていたようでした。

 

しかし、ウソばかりの太郎ですから、それを鵜呑みにすべきか…という風に感じていましたので、何度も太郎に事情を聞きました。それは先生たちも同じように感じていたらしく、他の生徒たちにも何か知っていないか聞いてくれていたようですが、情報は得られなかったようでした。

 

ちょうどその頃、太郎が通っていた中学校の生徒と、他の中学校の生徒たちがケンカをしていたらしく、それに巻き込まれた可能性もありましたので、そういったことも中学校の先生は疑っていたようでした。

 

あと、太郎が通っている中学校で「失神ゲーム」が流行っていたので、もしかすると友達同士で失神ゲームをして倒れたのではないかという風にも考えました。

 

しかし、太郎もＡ君も何度聞き直しても、最初の説明を繰り返すばかりでした。

 

という訳で、真相は分からないままだったのですが、太郎の弟(当時、小学３年生)が中学校の生徒に遊んでもらっていたとき、太郎は失神ゲームをしていたと聞かされたらしいのです。

 

それを聞いた私や妻は、太郎の問いただすのですが、普通に「失神ゲームをしてたのか？」と聞いても、太郎が正直に話すハズはないと考え、「Ａ君が失神ゲームをしていたと白状したぞ」とカマをかけてみました。

 

すると、太郎は観念したのか正直に失神ゲームをしていたと白状しました。太郎の説明では、一緒に失神ゲームをしていたのは、Ａ君だけじゃなく、あと３人ほど一緒にやっていたようでした。

 

結局、正直に失神ゲームをしていたと言わなかったのは、そんなことをしていたのがバレると怒られると思ったからのようでした。

 

とりあえず、妻は中学校に連絡をし、担任に事情を説明しました。先生は、口裏を合わせていたＡ君やその他の友達にも再度確認したところ、全員正直に白状しました。

 

当然、一緒に失神ゲームをしていた親にも先生から事情説明をしたようです。

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最初、Ａ君も他の３人も失神ゲームのことを一切白状しなかったので、Ｂ君の親からは、自分の息子が正直に言わなかったことを謝る電話がありました。

 

しかし、他の親からは全く連絡などはありませんでした。

 

先生は、それぞれの親に、失神ゲームで意識を失って倒れた太郎は、顔が倍くらいに腫れ上がり、前歯が折れて唇の上の部分を歯が貫通し、顔を合計８針も縫ったと説明したハズなので、太郎を失神させてそのような状態にしたＡ君の親からは連絡が来るかなと思っていたのですが一切連絡はありませんした。

 

そのときの失神ゲームは、Ａ君が友達を失神させていたようで、太郎やＡ君以外の友達が他の友達を失神させることはしていなかったようです。

 

しかし、太郎も一緒に失神ゲームをしていたのですから、怪我を負ったとはいえ、太郎も同罪だと思い、Ａ君の親にこちらから何か言ったりはしませんでした。

 

そのＡ君の親は変わり者という噂があり、親御さんたちの間でも評判が悪かったため、中途半端に関わると面倒臭そうというのもあったのですが…。

 

という訳で、太郎も一緒に遊んでいたのですから、親としては反省するばかりだったのですが、ひとつだけ気になったことがありました。

 

それは中学校の対応です。最初、失神ゲームをしていたことが発覚したとき、先生たちはそれを公表していませんでした。

 

失神ゲームは非常に危険な遊びなので、これ以上流行らせてはいけないと思い、太郎の名前を出しても構わないので、失神ゲームで太郎がどれほどのケガをしたのか生徒たちに知らせて、生徒たちに危険性をＰＲして欲しいと頼みました。

 

しかし、学校はそのようなことはしませんでした。もしかすると、太郎にケガを負わせたＡ君の立場を尊重したのかも知れません。

 

ただ、Ａ君の名前が出てしまう可能性よりも、失神ゲームで最悪のことが起こる前に、太郎の事例を反面教師として公表した方が良いと私は思っていました。

 

それでＡ君の名前が出てしまうのであれば、それはケガを負わせた責任として仕方ないことだと思いましたので、一向に動こうとしない担任に、そこまでかたくなに何もしないのであれば、私は「Ａ君の親に治療費と慰謝料を請求する」と言いました。

 

そうすれば、失神ゲームの危険性が全校に知れ渡ると思ったからです。本当は、相手の親に慰謝料などを請求するつもりは全くなかったのですが、事態の大きさを担任に認識して欲しかったので、カマをかけてみた訳です。

 

そこまで言うと、担任は焦ったようで、上の者と相談してスグに返答させて頂きますと答えました。

 

しかし、いつまで経っても中学校から連絡はなく、失神ゲームのことを学校内で公表することもありませんでした。おそらく、担任は私の話を誰にもしなかったのではないかと思います。学年主任や校長などに相談したのであれば、何の連絡もないままになるようなことはないと思いますので…。

 

その後も、担任と何度も顔を合わせることがありましたけど、私がその話しをしないことをいいことに、担任はその話がまるでなかったかのように、私と接していました。

 

ただ、太郎の件で色々と迷惑をかけ続けていましたし、先生を困らせるつもりもなかったので、それ以降私からもその件には触れませんでした。

 

もしかすると、太郎が失神ゲームでケガを負ったことは、中学校で公表すべきことではないのかも知れません。失神ゲームのことを知らない生徒にまで、失神ゲームに興味を持たせてしまう可能性はありますから…。

 

しかし、それならそれで、別の形で失神ゲームの「怖さ」を生徒たちに教えてあげて欲しいとは思いました。

 

なぜなら、当時、太郎が通っていた中学校で失神ゲームが流行っていたのは事実ですし、先生たちもそれを知っていたのですから…。

問題児を抱える親御さんへ

 

・非行
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それが伊藤先生！

 

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