児童養護施設 喫煙

児童養護施設にいても、遅刻と喫煙は治らず

問題児を抱える親御さんへ

 

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児童養護施設の中で、太郎は友達とケンカをし殴り続けたため、相手の親御さんは警察に被害届けを提出しました。

 

その件は、児童養護施設から連絡が来たのではなく、児童養護施設を紹介して下さった家庭子どもセンターの担当者から電話連絡を受けましたので、その件に関しては、家庭子どもセンターの担当者と話をしていました。

 

私たち夫婦は、太郎が殴った友達と、その親御さんに謝罪をしなければと思っていたのですが、子供家庭センターの担当者が言うには「その必要があれば連絡するので、今のところ、先方への謝罪等は必要ない」と言われました。

 

ただ、「謝罪することが目的ではなく、太郎に事の重大さを知らしめるために、親が謝罪をしてもらった方がいいと判断すれば、そのときはお願いするかも知れません」とも言われていましたので、いずれは謝罪に行くつもりでいました。

 

太郎がケンカしたのは、夏休み前だったのですが、夏休みに入っても連絡がないため、謝罪に行くことはないのだろうと思っていました。

 

そして、夏休みが終わって１週間ほど経った頃、児童養護施設から自宅に電話がありました。それは、警察に被害届けを提出する際、私の職業などを記入しなければならないので、それを教えて欲しいということでした。

 

私は、今頃になって何故そんな処理をしてるのか？と疑問を持ちましたが、それについては追求せず、聞かれたことに対して答えるだけにしていました。

 

あと、児童養護施設の先生が言うには、太郎の体からタバコの臭いがしたので、タバコを吸ったのかと聞くと、「知らないおじさんと道端で喋っていたとき、そのおじさんがタバコを吸っていたので、その臭いが体に付いたんだと思う」と言い訳していたようです。

 

太郎は、児童養護施設に入所する前から、バレバレの言い訳を平気で言うことが多かったので、まだそんな言い訳をしているのかと呆れてしまいました。

 

他には、登校するときは、時間通りに児童養護施設を出ているらしいのですが、何度か遅刻して登校したこともあったようです。太郎は、高校生たちと途中まで一緒に登校してるらしいので、もしかすると高校生たちと少し遊んだあと遅刻して登校したのかも知れません。

 

結局、児童養護施設に入所しても、遅刻したりタバコを吸ったりしてる訳ですから、基本的には、入所する前と何ら変わってないということを改めて思い知らされた訳です。

 

そのため、児童養護施設の先生との話が終わったあと、太郎を呼んでもらって、電話で太郎と少し話しをしました。

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太郎の意思確認

 

夏休み前の三者懇談では、それまで全く勉強していなかった太郎は、これからは心を入れ替えて、高校へいくために勉強すると言っていましたので、最近の状況を聞いてみると、相変わらず勉強はしていないようでした。

 

そう簡単に変われるはずはないとは思っていましたが、多少は変わってくれるのではないかと期待もしていましたので、ガッカリしてしまったのも事実です。

 

そして、喫煙の件や遅刻の件を聞いても、思いつきの言い訳のオンパレードでした。

 

太郎は、児童養護施設から塾に通わせてもらっているのですが、塾の先生は何も教えてくれないなどと言い訳をするばかりで、自分から勉強しなければいけないということが全く分かっていないようでした。

 

ただ、電話でどれだけ勉強しろと言っても、太郎自身がその気になれないのですから、言っても無駄なのは分かっているのですが、それでも「高校に行きたいなら、今からでも勉強するしかない」ということを繰り返し言ってしまいました。

 

そんなことを繰り返し言っても、太郎にしてみれば、早く電話を切りたいと思うだけなのは分かっていたのですが…。

 

結局、そのときの電話では、太郎がケンカをして刑事事件にすることになっていたのに、２ヶ月以上経っても、まだその処理が終わってないということと、太郎は高校へ行きたいという割りには、全く勉強する気がないということを改めて思い知らされただけでした。

 

という訳で、電話を切ったあと、私たち夫婦はいつもと変わりない話をするだけでした。

 

中学を卒業したあと、高校へ行けなければ、児童養護施設を退所しなければなりません。そうなると、自宅に戻ってきて就職したとしても、おそらくスグに仕事を辞めてしまって、児童養護施設に入所する前と変わりない生活が始まるのは目に見えています。

 

そのため、１８歳まで入所させてくれる別の施設を探すべきかどうか…という話を夫婦でするのですが、答えがでるハズもなく、結局なるようにしかならないということで落ち着いていまいます。

もし、高校へ行けずに児童養護施設から自宅に戻ってきた場合、毎日家族全員が財布を隠し、それでも太郎はそれを見つけてお金を盗み、お金が無くなるまで帰ってきません。

 

そして、泊まらせてもらった友達の家から苦情が来るたびに謝罪に行き、万引きで捕まれば、そのたびにそれなりの対応をしなければなりません。

 

それは、中学生だったから、その程度で終わっていましたが、遊び仲間も中学生時代より悪いことをするようになるでしょうから、中学生時代より謝罪に行く回数も増えるでしょうし、心配事も増えることになるかと思います。

 

例えば、バイクを盗んで乗り回して事故でも起こしたら…などと想像すると、どんどんイヤな妄想が膨らむ一方で、本当にイヤになります。

 

おそらく、２０歳を越えれば、それなりに落ち着いてくるが普通だとは思っていましたが、もし、一般社会に馴染まない方へ進んでしまっていたら…と考えると、中学生のうちに何とかしなければと考えるのですが、私たち夫婦では、もうどうしようもないというのが正直な気持ちでした。

 

そのため、児童養護施設を退所させられた場合、自宅に戻さず別の施設に…という考えが浮かんでしまいます。私たち夫婦だけであればいいのですが、兄弟たちに迷惑がかかってしまうのは避けたいという気持ちが強かったですから…。

 

結局は、なるようにしかならないのですから、先々のことを悪い方向にばかり想像することは無意味なのかも知れませんが、やはり自分の子供ですから、多少なりとも期待してしまいます。この中途半端さがダメなのでしょうね。

 

 

問題児を抱える親御さんへ

 

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