太郎が児童養護施設から脱走した理由は？

トップページ＞中学生になって… ＞太郎が児童養護施設から脱走した理由は？

太郎が児童養護施設から脱走した理由は？

また、児童養護施設から電話が…

問題児を抱える親御さんへ

・非行
・いじめ
・不登校
・ひきこもり
・家庭内暴力

これらの問題を
２千人件以上も
次々に解決した凄い人。

それが伊藤さん！

・誰にも相談できない
・誰に相談しても解決しない

そんな親御さんの救世主と言われる伊藤さん！

⇒伊藤先生の詳細はコチラ

中学校最後の夏休みが終わり、１０日ほど経った頃、また児童養護施設から電話がありました。

その内容は、下記の通りです。

① 前日、太郎が職員の財布から５千円を盗んだが、すぐにバレて返した。
② 前日、太郎は、非常階段から脱走しようとしたが見つかり、脱走は失敗に終わった。
③ 本日、中学校から「太郎が登校していない」と連絡が入った。

ちなみに、同じ施設の高校１年生の男の子も登校していないということでしたので、２人でどこかに行ったのではないかということでした。

その高校１年生の男の子は、自転車通学をしていたので、２人乗りをすれば行動範囲はかなり広くなります。

児童養護施設から私の自宅までは、車で３０分ほどですから、自転車があれば、自宅周辺へ来ることは出来る距離です。そのため、「自宅近くの友達に会いに来るかも…」という考えが脳裏を横切りましたが、さすがにそれはないだろうなと思っていました。

そして、夕方になり、また児童養護施設から電話がありました。

その内容は、高校１年生の男の子だけが帰ってきたので、事情を聞いていたということでした。

その男の子が言うには、学校へは行かず、２人で自転車に乗って、太郎の自宅近くまで行き、太郎の友達数人と遊んでいたが、自分はあまり構ってもらえなかったので、１人で帰ってきたということでした。

それを聞きましたので、私たち夫婦は自宅近くを探し回りました。すると、友達と話をしている太郎を見つけたのですが、太郎は、私を見た瞬間逃げてしまい捕まえることが出来ませんでした。

そのことを児童養護施設に伝えた所、児童養護施設の決まりで、夜11時に帰宅してこなかった場合は、警察に捜索願いを出すことになっているということでした。

そして、夜11時を過ぎたため、児童養護施設から警察に捜索願いが出されました。

警察に捜索願いを出しても、わざわざ探しに行ってくれる訳ではなく、巡回しているときに、偶然見つけることが出来れば捕まえてくれるだけですから、私たち夫婦は期待することもなく、その日は太郎を見つけ出すことを諦めました。

いずれにしても、児童養護施設に入所する前の太郎は、学校に行くフリをして、そのまま帰ってこなくなっても、３～４日ほどで一旦必ず家に帰ってきていましたので、それを待つことにしました。

ただ、その時点では、児童養護施設に帰るのか、自宅に帰ってくるのかは分かりませんでしたが…。

) %>

太郎が戻った場所は？

そして、その日はいつも通り寝たのですが、深夜２時頃に児童養護施設から電話がかかってきました。

その内容は、「先ほど太郎が戻ってきた」ということでした。ただ、太郎から事情を聞いている最中ということで、その電話では詳しい話はありませんでした。

そして、翌日になり、児童養護施設の職員の方と電話で話をし、そのあと太郎とも話しをしました。

太郎との話の内容

① 職員のお金を盗んだきっかけ
スタッフルームのカギがかけ忘れられているのを見つけたため、高校生の男の子と２人でスタッフルームに入り、太郎が職員の財布から５千円を盗んだ。しかし、太郎が盗んだことがバレて、太郎も盗んだことを認めた。

② 脱走を企んだ理由
お金を盗んだことがバレたため、まわりから色々と言われるのがイヤで、脱走しようと思った。そして、実行に移したが、偶然近くにいた職員が物音に気付き、脱走は失敗に終わった。その時点では、脱走しようとしたのは太郎だけだと思われていたが、実は高校生の男の子も一緒に脱走するつもりだった。高校生の男の子も脱走しようとしていたことは、あとで白状した。

③ ２人で学校をサボった理由
前日、お金を盗んだ事と脱走未遂がバレていたため、朝の時点で、２人の間では学校をサボる話が出来上がっていた。しかし、暗黙の了解のような感じで、どちらから言い出したのかは覚えていない。

④ 学校をサボってしていたこと
高校生の自転車で２人乗りをして、太郎の自宅付近まできて、太郎の友達数人と遊んでいたが、高校生の男の子は知らない友達ばかりなので、夕方になって１人で児童養護施設に帰った。そして、太郎はそのまま友達達と遊んでいたが、夜10～11時頃に帰ることにし。しかし、自転車がなく歩いて帰ったので、児童養護施設に到着したのは深夜２時頃だった。

太郎と電話で話したあと、職員の方と再度話をし、太郎が話したことを伝えると、スタッフルームに入ったのは太郎だけで、太郎がスタッフルームに入っている間、高校生の男の子は外で待っていたということでした。職員の方が言うには、高校生の男の子はウソは付かないので、太郎が「二人でスタッフルームに入った」と言ったのはウソだと思うとのことでした。

その他にも、色々と話をしましたが、私が一番気にしたのは、中学校を卒業したあとのことです。このままであれば、高校を受験しても合格するハズはないので、働くしかありません。

そうなると、精神的に全く成長していない太郎のことですから、仕事もスグに辞めてしまう可能性が高いですし、定時制高校に行かせたとしても、夜遊びがヒドくなるだけで、太郎のためにはならないと思われます。

そう考えると、今、太郎のために何をすべきかを考えても、全く考えが浮かばず、児童養護施設の職員の方にアドバイスを求めても、現状の話をされるばかりで、今何をすべきかという問いに対するアドバイスはもらえませんでした。

これは、職員の方に、そのようなアドバイスを求める方が悪いのであって、「これだ！」という回答を出せる人などいないと思います。

となると、このまま20歳くらいまでは、太郎はフラフラしたままノンキに生活をし、高校へは行かず、仕事を頻繁に変えるというような生活になるかと思われます。

しかし、20歳を過ぎて、仲が良かった友達達も学校や仕事で忙しくなり、太郎の相手をしてくれなくなるハズですから、そうなったときに太郎は焦り出すかと思います。

そこまでいけば、高校卒業という資格がないがために、就職先も見つけにくいことを実感して、何とかしなければという思いが芽生えてくるかと…。

そうなることを予想できても、現時点で太郎に何をすべきか考えが浮かばないのですから、太郎が自分のことを真剣に考えることが出来るようになるまでは、太郎が何をしても諦めるしかないということになります。

そのようになってしまっても、スタートするのが人より遅くなるだけですから、それはそれでいいのですが、そこに至るまでは、親や兄弟のお金を盗んだり、万引きを繰り返したり…ということが続く可能性がかなり高いため、それを思うと気が重くなります。

という訳で、結局、児童養護施設に入所して９ヶ月ほど経っても、太郎は何ひとつ成長していなかったということです。

ただ、太郎が児童養護施設に入所している間、毎日財布を隠す必要がなく、あちこちに謝罪へ行くことも無くなったため、家の中が平和であったことは間違いありません。太郎がいなくなって、毎日の生活がこんなにも楽なのかと思ったほどですから…。

従いまして、家族にとっては、太郎が児童養護施設に入所したことは、プラスになった部分があったのは確かです。

しかし、太郎にとって、児童養護施設に入所したことが良かったのかどうか…。入所して９ヶ月くらいの時点では、私には分からないままでした。

問題児を抱える親御さんへ

・非行
・いじめ
・不登校
・ひきこもり
・家庭内暴力

これらの問題を
２千人件以上も
次々に解決した凄い人。

それが伊藤さん！

・誰にも相談できない
・誰に相談しても解決しない

そんな親御さんの救世主と言われる伊藤さん！

⇒伊藤先生の詳細はコチラ

スポンサードリンク

児童養護施設脱走